2018年6月29日
名前:トルビョルン
年齢:34
趣味:機械いじり、スウェーデン踊り
座右の銘:謙虚さ、たゆみない変化
Q: ヴェスパーグループとの出会いは?
A: スウェーデン軍の任務で海外にいる時にヴェスパーのチームと出会いました。この出会いによって、私はヴェスパーに関心を持ちました。チームは少人数編成され、高リスクな環境でも自立して仕事を遂行し、軍隊の仕事と非常に似ているものの、違ったやり方で仕事をしていました。その姿を見て、考えさせられました。決心が固まったので、自分がヴェスパーで働けるようにかなりの期間、準備をしました。応募する時には、気持ちの面でも肉体面でもヴェスパーで働く準備ができていました。
Q: 中東で2年間勤務していますね。スウェーデンにお子さんがいらっしゃいますが、公私の区別をどのようにしていますか。
A: ヴェスパーでは約8週間連続で勤務したら、4週間の休暇を取ります。独身の人には何の問題もない働き方ですが、私のような、子供を持つ父親にもほとんどと言っていいほど問題はありません。もちろん、家庭の面では、中東に発つ前に、あらゆることを考え、話し合い、計画し、準備しました。イラクにいても、家族のために私ができることは色々あるのですよ。例えばお医者さんと話したり、打ち合わせをしたり。現代の技術を持ってすれば、簡単なことです。スカイプを始め、さまざまなツールがあるのですから。休暇で帰国すれば、子供と家族は、私とずっと一緒にいられます。仕事のことはすっかり忘れて家族のことだけです。
Q: 受けた教育や経験について、経歴を教えてください。
A: スウェーデン軍で8年勤務し、そのうち数年は海外です。始めは歩兵でしたが、最後は海外で警察任務を担いました。警察学校を卒業して、スウェーデン警察で2年勤務したこともあります。
Q: そういう経験が、ヴェスパーでどのように活きていますか。
A: 大きな政府組織にいた時よりも、責任は大きくなりました。その日の任務だけを軸に行動すれば良いというわけではありません。例えば、乗り物の細かい修理をしたり、翌日の任務の予習をしたりする必要があります。砂地の塹壕から車を掘り出す日もあれば、翌日はスーツにネクタイで身辺警護をすることもあります。これまで学んだことや、自分の能力を全て活かすのです。自分の知識や、ソーシャルスキルを限界まで高めなければなりませんし、そうした変化を非常に刺激的だと思っています。
Q: 仕事の一番良いところは?
A: 我々が小さく、結びつきの強いチームだということです。また、同じ職業倫理と、問題解決への姿勢を共有しているということです。
Q: 仕事で一番大変なのは?
A: 自分を律して仕事に当たらねばならないということです。仕事が非常に単調な時でも、ベストを尽くさなければなりません。ストレスの多い環境で、プレッシャーがかかる時にも同じことが言えます。
Q: この先は何をしたいですか。
A: この仕事は、私にとっては長い期間にわたって、責任を持って取り組んでいくものです。新しいことも身につけて、進化したいと思っています。ですから、1年とか3年サイクルで物事を考えています。ヴェスパーで働き続けて、違った場所での任務や、ポジションを経験したいです。私にとっては、自分を律して、自分自身をしっかり持つことが大事なのです。
チームリーダーが、チームをミッションに向けて準備させます
チームリーダーが身辺警護の一日を短くお話しします。
スムーズに、失敗なく任務を果たせるかどうかは、準備と、ルーティンがはっきりしているかに9割方かかっています。そうすれば、いかなる変化に我々が対処する必要がでようとも、あらゆることが容易になります。
どんな仕事も、少なくとも24時間前には計画されます。全てを確認し、情報とインテリジェンスをアップデートします。仕事によって、ドレスコード、ふさわしいイメージ、装備、ルート、作戦を打ち合わせます。必要な許可証は全て用意し、現地からの最新情報を集めます。チーム内で、十分に話し合いをして、ミッションとタスクのイメージを描きます。機敏であり、かつ仕事への準備を整えるためには、夜はしっかり眠ることと、よく運動することが最も重要です。
任務において、誰が、何を監督するかは非常に明確に決まっています。メンバー全員が、役割とタスクを担っています。メンバーのメンタル面の準備、健康であること、そして、誰がどの場所とポジションに行くのが最適か、など、あらゆることが前もって決まっています。自分の役割はしっかりと果たさねばなりませんが、大小の変化に順応する、柔軟性も必要です。
ミッションの後には、簡潔に任務報告をし、ミッション成功の要因、課題、展開を考えながら、任務は回っていきます。その日をレビューし、次のミッションの計画を立てるという、同じことが毎晩繰り返されます。気を緩めることも、ルーティンとしてやり過ごすことも許されません。
身辺警護官として欠かせない資質
自分を律することができる。柔軟であり、順応することができる。
自己認識が高く、成熟した人格である。謙虚で、自分を変えて成長しようとする意思が強い。
粘り強い、運動、トレーニング、練習、準備を楽しむことができる。
チームワークが好きである。
警察または軍隊での経験がある。異文化の中で、ハイリスクな環境であれば尚良い。